2007年2月28日付けにて貸金業登録完了であります。
なぜ、why貸金業?
よく訊ねてくださった。グレーゾーン金利の撤廃が実行されると貸金業に何が起こるのか?
長年メーカーを経営してきたぼくに頭に浮かぶのは、粗利益不足です。
グレーゾーン金利が撤廃されると、事実上法定内利率は100万円を越える資金提供の上限、15%になってしまいます。
これで経営が成り立つものなのか?相当きついのです。
ぼくが友人達と始めるウィキバンクはすべてをインターネットに依存します。また融資用資金は複数のかたがたにお願いします。この際問題になるのは貸金業法に定める「資金の提供を業とする」という一文なのです。
ぼくら一般人のセンスで読めば「業とする」とは「その業務で生活の糧を稼ぐ」と読みます。ところが、金融庁の見解は「複数回の資金融通をすること」になっています。これがなんと昭和30年に出た判例をそのままに仕事をしろということになるのです。
昭和30年とは1955年。戦後10年、ようやく世の中も落ち着いてきて、アメリカの仕掛けた朝鮮戦争特需で日本経済が飛躍的に伸びようとしている時期にあたります。遠い遠い昔ではないですか!
もう一つの挑戦は融資を受けるにあたって、「借入金利は借りたい人が決める」ことにしています。一体全体何でもかんでもお上のせいにして、地方財政が破綻すればただただ泣き喚くだけの大衆を相手にそんなことが成立するのか?(ちょっと新聞的な表現にして見ました)
借入金利を自分できめるなんてことは驚天動地、だれも考えたことさえない。でも借り入れを起した人が返済のことを考えたら、これはもうこれほどありがたいやり方はないのでは?
でもリスクとのバランスですから、これは自らの返済可能性を数字に置き換えて、一方ではお金を貸す人の立場に未を置いてみて、自分にお金を貸してくれるとしたらどのくらいのリスクを感じるのだろうか、それをきっちり冷静に秤にかけなければならないのです。
120%の自己責任の世界です。はて、日ごろなんとはなしに平和な生活をしている今の日本人に底までのガッツがあるか?
いやぁー楽しみです。
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