2007/10/05

創業するって大変!

今日Iさんとお話しする機会をもらいました。
先日アジェルのミーティングに出席した際、無理にお願いして時間をつくっていただいたんです。というのは、ぼくも人生押し詰まって、さらに3年ほどこつこつと今までのやり方を考え考えやってきて、限界を感じ始めたからなんです。


創業とはこれほどに難しいものなのか。それをつくずく感じてしまったからなんです。金があるわけでもない。アイディアがあるわけでもない、プログラムを開発できるわけでもない。ただ人生をこれまでなんとか生きてきた経験と、わずかばかりのマネージメント力、それに雑多な知識。これだけでは創業はどうも無理らしい、そう悟ったというか、悟らされたところなのであります。


となると、まるで古くなった靴を捨てるがごとくに親父の創業した会社をおん出て、本当にもったいないことをした。老害といわれようがなんといわれようがただただ職にしがみついた巨人軍オーナー渡辺氏のように、しつこく馬鹿にされようがなにされようが職にしがみついているべきであった、こんな反省すら沸いてくるほどの気分に陥ってしまいました。


これを称して一般には欝である、と定義されるところでありますが、そこは元気で典型的B型人間と自負する僕としては、いろいろ考えたのであります。


60歳過ぎて資金を集め、事業を構築する、みたいな気持ちも多少はあるものの、生来怠け者の僕としてはそこに横たわる数々のストレスに耐えられるのか、という疑問の方がずっと大きいと素直に認めちまいましょう。一人食べることぐらいなんとかならぁと気楽にスピンアウトしたけど、創業というものは生半可な覚悟で望むべきことではない、とつくづく感じ入ったしだいであります。


したがって、僕本来のノウハウを生かせる製造業はあきらめねばならぬ。ビジネスのカテゴリーとして事務用品の知識は豊富にあります。ただ困ったことに10年前の流通を含めた業界環境は大きく変化していて、もちろん現役当時お世話になった方々が活躍している部分も無きにしもあらずですが、資金のない僕を仲間に入れてくれるほどゆるい環境ではないわけです。


となると、いままでの人生で積み上げてきた経験を生かせるエリアはないんですねぇ。
あなたが今話題の団塊の世代であるなら、同じようなポジションにおられる可能性が非常に大きいのです。ただ、それを認識しがたいがために、かつて所属の会社で作った人脈なり、交際環境を生かして、俺も創業者になる、みたいに力みかえっている可能性を僕は言っています。


世の中それほど甘くはない!120%保障しましょう。それじゃぁどうするの?よろしい、大いによろしい。その素直さがこれからの役に立つんです。今持ってるお金はきっちり金庫に入れて触らないでいただきたい。あるいは奥さんに預けて管理してもらいましょう。

まぁときたま交通費をお願いするくらいのことは結構ですが、会社時代の付き合いを維持するために交際費をお願いすることはやめましょう。


あなたの趣味に生き、その人脈を大切にする、これはオッケーであります。それ以外の単なる飲み友達とはさよならです。誰でも生まれるときは一人、死ぬときも一人です。よぉーく覚悟をしみこませていただきたい。とはいうものの、こんなこと頭で理解はしても実際の言動にこの覚悟が出るまでには早くて半年、ぼくなんか2年半かかってます。まぁゆっくり急いで行こうじゃありませんか。(続く)

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