2007/06/01

どうしてぼくは官僚にならなかったんだろう?

タイトルのとおりに反省しきりなのであります。

またまた官僚の勝手な言い分であります。タクシー業界を何とかせにゃぁー。えっ?

ぼくがタクシー行政をよく理解しているわけではありません。こうして議論を仕掛けることで教えていただきたいと考えておりますので、そこんとこよろしく!

自由化が行き過ぎてみんなが儲からなくなったから、労働がきつくなって云々かんぬんぼくにいわせれば勝手な言い分であります。まずお聞きしたい、いやお教えいただきたい。本当に100%自由化されているのか?

規制緩和、というふうに聞き覚えています。したがって自由になっているわけではない、と解釈しています。民間の資本論理に任せれば、儲からない事業を誰が続けますか?きっとどっかで官が甘い汁を吸っているはずです。少なくとも天下り先が必ずあるはずです。

この頃はタクシーに乗ることもなくなりましたが、例えば初乗り500円と700円の業者がいて、ぼくは貧乏だけどやむなく乗らざるを得ないときに、タクシー乗り場で初乗り500円が来るのを待つ勇気があるかどうか。これはまさしく勇気だと思うんです。勇気を意識せずに乗り場を作ることを考えたことがあるか?

緩和の際に料金が届出制に切り替わったと思いますが、そもそも企業が価格を官に届け出る必要があるのだろうか、窓口へ行けば当然安売り業者にはいやみの一つもいうおやじがいないという保証はありません。官僚のいやらしいところはそもそもタクシーの料金を決めるのは自分らだと信じているところでありまして、それは権利であり仕事であります。しかも極めて居心地がよろしい。なぜならみんなが頭を半分以上下げながら目の前に現われるからであります。

たしかの競争無制限にしたら労働強化と業界の無秩序を呼び寄せる。えっ?労働強化はともかく、業界の無秩序というのはなんですか?ぼくはずっと事務機器のメーカーをしてましたから、産業そのものが戦後の誕生であった為、官僚との接点がありませんでした。その結果シャープ、カシオ、リコー、キャノンの事務機器などなど世界的な企業が山ほど成立してきたのではありませんか?

タクシー業界の世界企業って聞いたことあります?規模が違うって、あなたホンダ自動車も始めは町工場だったんじゃないですか?タクシー業界も基本はサービス業だと認識しています。そしてコスト要素はきわめて単純な見かたをすれば人件費、燃料代、車両の償却費であります。動くものがコストであれば、事務所が市内にある必要性はゼロであり、限りなく安い地区へ本社立地をすればよいのでは?そこに特定の地域で乗客を拾うには、特定の地域内に本社がなくてはならない、という暗黙の了解があればコストが決まってしまいます。

すなわちコスト低減要素が少なくなります。少なくなればそれだけ戦略の自由度は小さくなってしまい、結果的にどこも似たようなコスト構造になり、結果サービス品質はもう単に従業員のやる気しかない、ということになってしまいます。ところが従業員はやる気を出してお客様に喜んでいただいても、なんら見返りがないとなれば、いずれやる気も失せるんじゃないですか?ぼくもやる気なくなりますね、間違いなく。

というところで、これ以上つっこむと感情的になるので止めときましょう。ぜひご意見、いやご教示賜りたいのですが?

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